リアルミュートが5年契約で残留 年平均2310万ドルは捕手史上最高

ヤンキース残留のDJ・レメイヒュー、ブルージェイズ移籍のジョージ・スプリンガーに続いて、また1人、大物フリーエージェント選手の去就が決定した。「スポーツグリッド」のクレイグ・ミッシュによると、フィリーズは自軍からフリーエージェントとなったJ・T・リアルミュートと5年1億1550万ドルの大型契約で再契約を結ぶことで合意。年平均2310万ドルは元ツインズのジョー・マウアーを上回る捕手史上最高額となる。

フィリーズは2年前のオフにマーリンズからトレードでリアルミュートを獲得する際、将来のエース候補だった超有望株シクスト・サンチェスら3選手を放出。大きな対価を支払って獲得したリアルミュートにわずか2年で去られるわけにはいかず、リアルミュートとの再契約を今オフの最優先事項としていた。そして、捕手史上最高の年平均2310万ドルという大型契約を与えることで再契約を実現させた。

マウアーは2010年3月にツインズと8年1億8400万ドルで契約延長。このときの年平均2300万ドルが捕手史上最高額となっていた。また、バスター・ポージーもジャイアンツと8年1億5900万ドルの大型契約を結んでいるが、こちらもフリーエージェントになる前の契約延長である。フリーエージェントの捕手としては、2013年オフにヤンキースと契約したブライアン・マッキャンの5年8500万ドルを上回り、史上最大の契約となる。

現在29歳のリアルミュートは、マーリンズ時代の2018年にシルバースラッガー賞を初受賞。フィリーズへ移籍した2019年は自己ベストの25本塁打83打点を記録してシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞し、「オールMLBチーム」のファースト・チームにも選出された。昨季は47試合に出場して打率.266、11本塁打、OPS.840を記録。ハイレベルな攻守を兼ね備え、現在のメジャーリーグにおける「最強捕手」と言われている。

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