ツインズが名手・シモンズと契約合意 1年1050万ドルとの報道

「ESPN」のジェフ・パッサンによると、ツインズはエンゼルスからフリーエージェントとなったアンドレルトン・シモンズと1年1050万ドルで契約合意に至ったようだ。メジャーリーグでは日本時間1月27日、遊撃手が次々に市場から消えており、シモンズのほか、マーカス・セミエンはブルージェイズ、フレディ・ギャルビスはオリオールズへの移籍が決定。市場に残っている有力な遊撃手はディディ・グレゴリアスのみとなっている。

サッド・レバインGMは先日、戦力補強によって選手起用に柔軟性を持たせることを目指していることを明らかにしていたが、まさに有言実行の補強となった。ゴールドグラブ賞4度の実績を誇る名手・シモンズの加入により、2023年までの5年契約を結んでいるホルヘ・ポランコは二塁へのコンバートが決定的に。また、これによって二塁から弾き出されるルイス・アライズは内外野の様々なポジションを守りながらレギュラー級の出場機会を得る「スーパー・ユーティリティ」となりそうだ。

現在31歳のシモンズは昨季エンゼルスで30試合に出場して打率.297、0本塁打、10打点、2盗塁、OPS.702を記録。レギュラーシーズン残り5試合の時点でオプトアウト(出場辞退)を発表した。2012~18年に7年連続で守備防御点+19以上(+20以上が5度、+30以上が3度)を記録した遊撃守備が最大の魅力だが、故障の影響もあり、2019年は+12にとどまり、昨季は自身初のマイナス(-2)に転落。全盛期ほどの好守は期待できなくなっている。

とはいえ、メジャー有数の名手として知られるシモンズはツインズの投手陣にとって非常に心強い存在となるに違いない。ツインズは正中堅手のバイロン・バクストンもメジャー屈指の守備の名手として知られており、今季はシモンズとバクストンを擁するセンターラインが好守で投手を助けるシーンが何度も見られるかもしれない。

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