店の消毒アルコールでパッケージ変色 印刷工業組合が注意呼びかけ

 県印刷工業組合(平山達也理事長)は26日、県庁で会見を開き、新型コロナウイルス対策として手指消毒などに用いられているアルコールが、商品の化粧箱など印刷物に付着すると変色の原因になるとして、注意を呼び掛けた。平山理事長は「消毒をしっかりすることは大前提として、商品に付かないようにするなどアルコールの使い方に注意してほしい」と店舗や買い物客に求めた。

 同組合によると、土産物などの化粧箱に高濃度のアルコールが付着すると、乾く際に印刷されたインクが分解されて白くなることがあるという。これまで、土産物店4店舗で変色の報告があった。

 店舗内の消毒時にアルコールが付着して変色したとみられる事例などが報告されている。付着してから乾燥して変色するまで時間差があるため、買い物客が入店時に消毒し、アルコールが乾かないまま店頭に並べられた商品を触ることで変色するケースも想定される。

 同組合は注意喚起用のポスター約千枚を作成し、製造業者を通じて小売店や卸売業者などに呼び掛けていく。

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