陸上・男子長距離で五輪2大会連続2冠のモハメド・ファラー(37=英国)の新型コロナウイルスワクチン接種確約発言を、英オリンピック委員会(BOA)が否定した。26日、英デイリーメール紙などが報じた。
ファラーはラジオ番組に出演した際、東京五輪について「多くのアスリートは参加したいと思う。でも大切なのは安全性。われわれは、みなワクチンを接種してもらえ、そうすれば感染拡大のリスクが抑えられると聞いている」と発言した。
しかし、BOAはこの発言を受け「これまで明確に述べているように、現時点での優先順位は臨床的に脆弱な人、高齢者、最前線の労働者」と否定したという。
五輪代表選手へのワクチン接種を巡っては、IOC(国際オリンピック委員会)最古参のディック・パウンド委員(カナダ)が、英メディアに「東京五輪を実現させるためには出場選手にワクチンを優先的に接種させるべき」との私見を述べ、批判を浴びた。
コロナ禍に苦しむ同国でもデリケートな問題のようだ。