清宮、野村の主軸候補に吉田輝、ドラ1伊藤…日ハム1軍キャンプ期待の若手は?

日本ハム・清宮幸太郎(左)と吉田輝星【写真:石川加奈子】

伊藤、五十幡、古川、今川の新人4選手がキャンプ1軍スタート

2021年のキャンプインまで残すところ1週間。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で当面の間は無観客での実施となる12球団の春季キャンプだが、各球団は続々とキャンプインの1、2軍の組み分けを発表している。

2軍でマイペース調整をするベテランがいる一方、ブレークを目指す若手は1軍でアピールしたいところ。昨季は2004年の北海道移転後初めて2年連続Bクラスと低迷した日本ハムでは若手の台頭が渇望されている。新人4選手が入った1軍キャンプに参加する期待の若手たちを見ていこう。

・伊藤大海投手

地元・北海道出身で身長176センチながら最速156キロを誇る本格派右腕。スライダー、カットボール、チェンジアップ、カーブなど計10種類にも及ぶ多彩な変化球を武器とする。苫小牧駒大では2018、19年と2年連続で侍ジャパン大学代表に選出され、一昨年の日米大学野球選手権ではクローザーを務めて3大会ぶり19度目の優勝に貢献した。先発、救援どちらでもできる右腕は即戦力として期待大だ。

・吉田輝星投手

プロ2年目の昨季は5試合に登板したが、0勝2敗、防御率8.41。1年目の2019年6月に挙げたプロ初勝利以来の勝ち星はならなかった。イースタンでは3勝3敗、防御率2.56、リーグトップタイの60奪三振と真っすぐの力は十分。エース有原航平がレンジャーズへ移籍。高卒3年目の2021年は先発ローテ入り、春季キャンプで飛躍のきっかけをつかみたいところだ。

・北浦竜次投手

17年ドラフト5位で入団した左腕は2019年にプロ初勝利。6試合登板して1勝1敗、防御率5.71を記録した。昨季は1軍3試合登板に終わったものの、イースタンでは11試合登板して4勝2敗、リーグトップの防御率1.74をマークした。先発ローテーション争いに割って入りたい。

・古川裕大捕手

久留米商高を経て、上武大では3年時に侍ジャパン大学代表に選ばれ、持ち味の打撃と強肩で大学ナンバー1捕手との呼び声が高かった。20年ドラフト3位で入団。清水優心、宇佐見真吾ら正捕手争いに加わる。

野村はレギュラー奪取、清宮は主軸として結果を残したい

・清宮幸太郎内野手

プロ3年目の昨季はキャリア最多96試合出場したものの、自己ワーストの打率.190、7本塁打、22打点。17年ドラフトでは高校生最多7球団が競合。鳴り物入りで入団したが、新人から3年連続シーズン7本塁打では定位置奪取には至っていない。年明けは杉谷拳士内野手らと合同自主トレ。今季こそ主軸打者として結果を残したいところだ。

・野村佑希内野手

高卒2年目の昨季は初の開幕1軍スタート、「8番・三塁」で開幕スタメンに抜擢された。19歳11か月で、日本ハムに所属する10代野手としては2013年大谷翔平(現エンゼルス)以来の快挙だった。シーズン序盤の7月上旬に右手小指を骨折して3か月離脱したものの、21試合出場で打率.257、3本塁打、18打点。7失策と守備に課題を残した。レギュラー奪取へ打撃に守備にアピールが求められる。

・五十幡亮汰外野手

20年ドラフト2位で中大から入団。50メートル5秒6の俊足が武器で、中学時代に全国大会で2冠に輝いた経歴から「サニブラウンに買った男」の異名を持つ。昨季のチーム80盗塁はリーグ5位。広い札幌ドームを存分に生かした機動力野球の申し子となりたい。

・今川優馬外野手

北海道・札幌市出身の道産子スラッガー。東海大四高では3年夏の甲子園出場し、東海大北海道では3年春の大学選手権で4強進出に貢献した。JFE東日本では19年の都市対抗で若獅子賞を受賞。20年ドラフト6位での入団となったが、持ち味の長打力を生かして1年目から外野手争いに加わりたい。(Full-Count編集部)

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