伐採木の「薪」いかが 売れ行き好調 ストーブ、キャンプ人気で需要増 長崎南部森林組合 長崎支所

伐採木を割った薪を持つ深川支所長=長崎市、長崎南部森林組合長崎支所倉庫

 長崎南部森林組合長崎支所(長崎市星取2丁目)は、伐採した木を活用して薪を販売している。近年の薪ストーブ人気に加え、新型コロナウイルス禍の中、キャンプなど野外活動で需要が高まっており、売れ行きは好調という。
 昨年12月から1束5キロと10キロを販売。10キロで雑木は400円、ナラ・クヌギが500円、木炭の材料にもなるカシは600円。すでに計100束が売れ、深川伸次支所長は「予想以上に出ている」と驚く。
 深川支所長によると、同支所の主な業務は、委託を受けた山林の手入れ。伐採した木は製紙会社向けにパルプ用のチップ材として出荷している。薪への活用は、悪天候で作業員が山に入れない日の対応策として1年ほど前から計画。倉庫で1年以上乾燥させた伐採木を、作業員が機械や斧(おの)で割って薪にしている。
 10キロの薪で炎は2~3時間持続。薪以外に、丸太の中央に切り込みを入れて火をともすスウェーデントーチの販売も検討中だ。自身も薪ストーブを使っているという深川支所長は「ゆっくり燃える炎を見ると癒やされる」と魅力を話す。
 同支所(電095.820.3290)で販売している。県内では北松佐々町の長崎北部森林組合(電0956.63.2305)も薪を取り扱っている。

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