藤沢市民病院「病床、医療従事者とも逼迫」 感染患者の入院急増

藤沢市役所

 新型コロナウイルス感染症対策を主題にした藤沢市議会特別委員会が27日開かれ、陽性患者の治療に当たっている藤沢市民病院の担当者は「感染患者の入院が退院を上回るペースで増加しており、病床、医療従事者ともに逼迫(ひっぱく)した状態にある」との認識を示した。

 同病院は県の医療提供体制「神奈川モデル」の高度医療機関、重点医療機関協力病院として、重症・中等症患者を中心に治療している。患者の入院状況について担当者は「昨年12月24日以降は2桁の状態が続いている」と説明。今月7日に20人に達し、18日現在で33人に上っているという。

 また、感染者の入院調整や検査発生届の事務処理などに当たる市保健所の業務量も増大。こうした状況を踏まえ、市福祉健康部の担当者は検査発生届の事務処理などについて、庁内各部局全体で1日当たり10人の職員を動員するなど保健所の体制強化を進める考えを示した。

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