安倍前首相、時津風親方、政界のマツジュン…日本の3大「していない」が爆誕!

左から安倍前首相、時津風親方、松本国対委員長代理

週刊文春に初場所中の「5夜連続雀荘通い」が報じられた日本相撲協会が、時津風親方((47=元幕内時津海)が一部スポーツ紙の取材で語った「雀荘は行ったがマージャンはしていない」発言が話題となっている。

当人はそう主張しているが、日本大相撲協会はコンプライアンス違反の疑いで調査を開始。解雇を含めた厳罰は必至な情勢だ。

それにしても「〇〇したけど、〇〇していない」という文言は失笑ものだ。ネット上では早くも「ファミレスに行ったけど注文していない」など、大喜利がスタート。振り返れば、この言い回しは各界で飛び出してきた。

ちょうど1年前の衆院予算委員会では「桜を見る会」をめぐり、安倍晋三前首相(66)が答弁。野党が安倍氏の地元事務所が功績などを無視して参加者を集めていたことを追及すると、安倍前首相は「幅広く募ったが、募集はしていない」と言ってのけた。

広辞苑では「募る」と「募集」は同じ意味と定義される。案の定、質問者の宮本徹議員に「私、日本語を今まで48年間使ってまいりましたけども、募るというのは募集するというのと同じですよ。募集の募は募るっていう字なんですよ」と突っ込まれた。

今月26日には、〝政界のマツジュン〟こと自民党の松本純国対委員長代理(70)らが緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブなど3軒はしごしていたことが判明。松本氏はクラブ訪問は飲食店からの陳情を受けるために1人で行ったもので、会食ではなかったと説明している。つまりは「銀座のクラブには行ったが、会食ではなかった」という言い分だ。

これにコメディアンのぜんじろうは27日、ツイッターで「1人で経済回してらっしゃると思うと頭が下がります。〝夜回り議員〟と呼ばせていただきます(笑)」と皮肉った。

惜しくも3大「していない」には入らなかったが、菅グループに所属する自民党の秋本真利衆院議員(45)の話も秀逸だ。菅義偉首相の〝ステーキ会食〟が問題視された先月17日、ニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA TV)に出演。世間で「会食」と報じられていることに「仕事ですと言っているんですが、あまり報じられない。あと会食っていうんだけど、実際は食事していないんで。ほとんどのケースで」と述べた。

これを聞いた進行役のテレビ朝日・平石直之アナウンサーは「それは秋本さんの時そうだっただけで、全体的には当てはまらないから!」とピシャリ。続けて「それはホテル行ったけどヤッてませんみたいな話と変わらない」と、こちらはこちらで局アナらしからぬツッコミを入れた。

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