米サイトが今オフの「勝者」と「敗者」を評価 FAの田中将は?

去就が注目される田中

米スポーツサイトのブリーチャー・リポートは27日(日本時間28日)に「キャンプ1か月前におけるMLBオフシーズンの勝者と敗者」と題した特集を掲載。勝者と敗者は球団だけにとらわれず、地区や選手個人などを選出した。

まず最大の勝者は「パドレス」だ。ダルビッシュ有投手(34)やブレーク・スネル投手(28)らを補強したことで、球団史上初のワールドシリーズ制覇へ十分な戦力を整えたと分析した。

2番目は「メッツのロースター」とし、フランシスコ・リンドア内野手(27)とカルロス・カラスコ投手(33)をトレードで獲得しただけでなく、女子記者にセクハラ写真を送ったポーターGMのスピード解雇を評価した。

3番目に紹介されたのは「ヤンキースとブルージェイズ」。ヤンキースはFAになったDJ・ラメーヒュー内野手(32)と再契約したことに加え、FAでサイ・ヤング賞2度のコーリー・クルバー投手(34)、トレードでジャーメソン・タイロン投手(29)を獲得した。また、ブルージェイズはFA市場で目玉の一人だったジョージ・スプリンガー外野手(31)と6年総額1億5000万ドル(約156億円)で合意した。

4番目の勝者は「ホワイトソックス」。トレードで通算104勝のランス・リン投手(33)、FAで勝負強いアダム・イートン外野手(32)をそれぞれ獲得したことで、ア・リーグ中地区のベスト・チームと格付けた。

5番目は「スプリンガーとトレードされたスターたち」だった。

一方、敗者の一番手には「ドジャース」を選んだ。昨年のワールドシリーズ制覇により、それほど積極的な動きをする必要はないが、パドレスが大補強したことでのんびりもしていられないとの考えを示した。

2番目は「ナ・リーグ中地区」だ。ダルビッシュをはじめ多くの有力選手がFAとトレードで流出。サイ・ヤング賞を獲得したトレバー・バウアー投手(30=レッズFA)の離脱も確実視されている。

3番手は「レイズ」。サイ・ヤング賞左腕のスネル、17年から3年連続2けた勝利をマークしたチャーリー・モートン投手(37)を失った。

4番目は「インディアンス」を選択。リンドアとカラスコの放出をマイナスとした。

最後はスプリンガーら巨額契約を手した一部の選手を除いて冷え込んだ「FA市場」だ。ヤンキースをFAになった田中将大投手(32)も含まれるだろう。

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