FAの遊撃手の移籍先が次々に決定 残りはグレゴリアスのみ

今オフのフリーエージェント市場はそもそも遊撃手の選択肢が極めて少なかった。メジャーリーグ公式サイトのポジション別フリーエージェント選手一覧に掲載されている遊撃手はわずか5人だけ。このうち4人はすでに契約成立または契約合意が報じられており、市場に残っているのはディディ・グレゴリアスただ1人となっている。遊撃手の補強を必要としているフィリーズとレッズがグレゴリアス獲得に興味を示しているとみられている。

メジャーリーグ公式サイトのポジション別フリーエージェント選手一覧に掲載されている遊撃手はマーカス・セミエン、グレゴリアス、アンドレルトン・シモンズ、フレディ・ギャルビス、金河成(キム・ハソン)の5人。このうちキムは現地時間12月31日にパドレスとの4年契約が正式発表され、ギャルビスも同1月26日にオリオールズと正式に1年契約を結んだ。セミエンはブルージェイズ、シモンズはツインズとそれぞれ1年契約で合意したことが報じられている。

ギャルビスが退団したレッズは遊撃手の補強を今オフの最優先課題としていた。有望株のホゼ・ガルシアはもう少しマイナーで経験を積む必要があり、メジャーでレギュラーとして起用するのは時期尚早。ガルシアを除くと控えのユーティリティ選手であるカイル・ファーマーとアレックス・ブランディーノくらいしか候補がいない。場合によってはトレードでの遊撃手補強も検討しなければならない。

一方、フィリーズはグレゴリアスとの再契約を目指していることが報じられている。ただし、J・T・リアルミュートと5年1億1550万ドルの大型契約で再契約したこともあり、グレゴリアスとの大型契約は避けたいのが本音だろう。レッズとは異なり、ジーン・セグーラやスコット・キンガリーを1年だけ正遊撃手として起用するという選択肢もある(1年後のオフには多くのスター遊撃手がフリーエージェントとなる)。

現時点のロースターの状況から判断する限り、グレゴリアスをより必要としているのはレッズだが、「最後の遊撃手」を手に入れるのはどちらのチームだろうか。

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