埼玉工業大学、キャンパス内にローカル5Gを導入 水陸両用無人運転技術の開発に活用

埼玉工業大学は、ITbookホールディングス株式会社、株式会社エイビットと共同で、水陸両用無人運転技術の開発において“ローカル5G”を導入。キャンパス内で運用を開始した。ローカル5Gを大学のキャンパス内で実験試験用に導入するのは、埼玉県内の大学として初の先進的な研究・開発の取り組みとなる。

第5世代移動通信システム(5G)は、高速大容量・低遅延・多接続の特長により注目されており、サービスの普及が開始された。その5Gを工場や建物など特定のエリア内で活用する“ローカル5G”は、地域や産業の個別のニーズに応じて、柔軟に様々な構築ができる5Gシステムとして期待されている。

埼玉工業大学とITbookホールディングスの子会社であるITbookテクノロジー株式会社は、2020年4月から群馬県長野原町八ッ場ダム地域において「水陸両用無人運転技術の開発~八ッ場スマートモビリティ~」プロジェクトに参加。水陸両用バスの自動運転・運航システムの構築を行っている。今回、ITbookホールディングスは「ローカル5G用無線局」の実験試験局免許を取得。本実証事業における自動運転実験車両兼船舶の遠隔監視や遠隔操作へのローカル5Gの有効性を検証していく。

今回導入したローカル5G検証機は、エイビットの開発したローカル5G製品「AU-500」。ローカル5Gにより、高解像度の映像に加え、自動運転車両兼船舶のデータを高品質かつリアルタイムに伝送、自動運転で走行する車両を監視、制御することで、スムースな遠隔操作が可能となる。現在、埼玉工業大学のキャンパス内における研究・開発で利用しているが、さらに、八ッ場ダム周辺においても、水陸両用無人運転・運航の技術開発に利用する予定だ。

参考:【埼玉工業大学】埼玉工業大学、ITbookHD、エイビットが共同でローカル5Gを導入 埼玉県内の大学として初の導入により、水陸両用無人運転・運航技術を開発(PDF)

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