3バック、ハベルツやオドイの起用法…トゥヘル監督がチェルシーにもたらした5つの変化

ウォルバーハンプトン戦でチェルシー就任初陣を迎えたトーマス・トゥヘル監督。ドイツ人指揮官はブルースにどのような変化を与えたのか。ウルヴス戦で早くもその片鱗を見せている。

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若手よりも経験のある選手を起用
フランク・ランパード時代はアカデミー卒業生が目立っていたが、トゥヘル監督最初のラインナップで下部組織出身だったのはカラム・ハドソン=オドイだけだった。その代わり経験豊富な選手がピッチに立ち平均年齢が30歳近くとなり、トゥヘル監督は「プレッシャーや緊張感もあり、少しでも経験を積むため行った」と試合前に説明している。

3バックに切り替え
今シーズンは4-3-3のフォーメーションを志向していたチェルシーだったが、トゥヘルは初戦で3バックを敢行。ウルヴス戦の一時的な措置かは定かではないが、チェルシーが3バックを採用したのは今季2度目で、どちらもスコアレスドローに終わっている。今トゥヘルが考えているのは、攻撃面での更なる脅威よりも守備のテコ入れのようだ。

貫通力のないポゼッション
試合前にプレースタイルを聞かれたトゥヘルは、「攻撃して果敢なサッカーをしたい」とコメント。しかしゲームを振り返ると、実現するには時間が掛かるかも知れない。チェルシーは78.9%のボール保持率に887本のパスを記録。マウリツィオ・サッリ時代を彷彿とさせる戦術だったがシュートを打つまでには至らず、十分な力を発揮することができなかった。

オドイのウィングバック起用
ランパードの下で414分の出場にとどまっていたオドイが、トゥヘルの初陣で先発メンバーに名を連ねた。右ウィングバックでの起用されたオドイはその役割を卒なくこなし、ウルヴス戦で11本のクロスを記録。これまでになかった守備の献身さも披露しており、オドイがトゥヘルに提供できる引き出しは多そうだ。

ハベルツが攻撃の中心に
トゥヘル新体制では、ハベルツを中心にチーム作り目指しているよう。21歳ハベルツがフル出場したのは昨年10月以来の事で、オリビエ・ジルーの近くで自由に動き回るプレーを披露。左右のスペースに飛び出したりチャンス創出するなど、バイエル・レバークーゼンで開花した才能を発揮し、どの選手よりも多い11.3kmの走行距離を記録した。

トゥヘルがチェルシーにもたらした5つの変化※写真 Pool

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