田中圭 最善のはずの選択が悪い方向に向かう展開に「人間の弱く脆い部分」 「哀愁しんでれら」出演

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土屋太鳳、田中圭が出演する映画「哀愁しんでれら」の公開を前に、土屋太鳳演じる小春の前に”王子様”のように現れ、小春と結婚する開業医を演じた田中圭の、クランクアップ時のインタビュー映像が公開された。

「すごい面白い脚本だと素直に思いましたし、向き合い甲斐のある役だと思いました」と語る田中は、結婚後に発覚する裏の一面を演じるにあたって、「なんかもうちょっと変わり者だったり、サイコパスだったりとか、そういうところを押し出していった方が良いのかなと思って、(脚本を)読んでいたんですけど、現場に入って、監督の話とかイメージとか聞いていると『あ、多分そうじゃないんだな』って。比較的ナチュラルにやっているつもりなんですけど、まあ、変なところも確実にあるし…」と、役を作り上げた過程を明かしている。

見所について聞かれると、「なぜ悪い方向に進んでいったんだろうってひとつひとつ考えていった時に、実は正解がないんですよね」「その場その場でその人ができる最善の選択であったりとか、逆に“そうするしかなかった”っていう選択だったりとか、誰が悪いわけでもないんだけど。ただただ人生のいろんな選択の中で最善を選んできていたはずなのに、ゴールがそこに行き着いてしまっていることの人間の弱い部分や脆い部分とか、そういうのがすごい面白いと思っていて」と述べ、「それこそ『ジョーカー』と一緒だなと僕思ったんで。小春ってジョーカーみたいなもんだなと」と、映画「ジョーカー」を引き合いに独自の解釈を語っている。

「哀愁しんでれら」は、平凡な毎日を送っていたものの家族・家業・彼氏を一晩で失った小春が、8歳の娘・ヒカリを男手ひとつで育てる開業医の大悟と出会い、王子様のような大悟と結婚して幸せを得たかに思われたが、その先には想像もできない毎日が待っていた・・・という内容の作品。土屋太鳳が小春を、田中圭が大悟を、ヒカリをCOCOが演じている。

哀愁しんでれら
2021年2月5日(金)全国公開
配給:クロックワークス
©️2021 「哀愁しんでれら」製作委員会

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