【スターダム】SWA王者・朱里「今年は勝負の年!」 同門ジュリアのMVP獲得に刺激

1・30渡辺桃とのV2戦へ、エスプレッソ入りバナナジュースでエネルギーをチャージする朱里

2021年は真の姿を解禁する! 女子プロレス「スターダム」のSWA世界王者・朱里(31)が、渡辺桃(20)とのV2戦(30日、東京・ベルサール高田馬場)へ血をたぎらせている。

団体初進出の会場で、SWA王者としてのメインも初となる。重要な一戦と位置づけた朱里は「ベルトを存分にアピールするチャンス。(ワールドとワンダーの)赤白ベルトに隠れているので、自分が取ったからには輝かせたい」と力を込めた。

昨年11月から正式にスターダム所属となり「今までは抑えていた部分があった。朱里という存在を今年は出していく」と決意を改めた。総合格闘技、キック、プロレスで王者となった自らをプロデュースし、ベルトの価値を上げるために知恵を絞る毎日だ。

特に重視するのは発信力だ。先日はピコピコハンマーを会見に持ち出し、ファンを驚かせた。「試合前のSNS、会見も自分にとっては勝負」とプロレスを世間に伝えるヒントを得るため、聖書や落語の本を読みあさり、絵画を見るなど、あらゆる方面からヒントを集めている。

さらに刺激になったのがユニット「ドンナ・デル・モンド」の盟友・ジュリア(26)が東京スポーツ新聞社制定「2020年度プロレス大賞」で女子プロレス大賞を受賞したことだ。「うれしかったけど、自分も取りたい。その意味でも今年は勝負の年。でも取りたいって言ってると取れないジンクスがあるみたいなんで、言わない方がいいのかな」と静かに闘志を燃やす。

そのためにはかねて目標とするワールド王座奪取も必須と考えるが「まずは30日。関節技『朱雀』『青龍』以外の『白虎』『玄武』はまだ見せていない」と新技解禁も予告し、王座防衛に自信を見せた。

ジュリアの「25年までに東京ドーム進出」発言に対し「もっと早く。来年、再来年にはやりたい」と息巻く〝モノがちがう女〟が、業界の中心に向かって突き進む。

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