「すばらしき世界」の西川美和監督 役所広司ヌードシーン故意疑惑に赤面反論

西川美和監督

映画「すばらしき世界」(2月11日全国公開)の西川美和監督(46)が28日、都内の外国特派員協会で記者会見を行い、身内から思わぬ疑惑をかけられ〝赤面反論〟した。

西川監督にとって東京スポーツ映画大賞監督賞にも輝いた「ゆれる」「ディア・ドクター」などに続き、自身6作目となる長編映画だ。直木賞作家・佐木隆三氏の小説「身分帳」が原作で、主演の役所広司演じる元殺人犯が、もがきながらも人生をやり直そうとする物語となっている。

すでに、昨年の第56回シカゴ国際映画祭で観客賞、最優秀演技賞(役所)の2冠を達成するなど、国内外から高い評価を受けている。

西川監督は映画監督としての実力は、もちろん46歳とは思えない〝美魔女ルックス〟にも注目が集まっている。役所も「写真よりキレイだ」と絶賛したほどだ。

役所は17歳のときに「実録犯罪史シリーズ 恐怖の二十四時間 連続殺人鬼 西口彰の最期」というドラマを観て以来のあこがれの存在。今作では、役所をイメージしながら脚本を書き、オファーを出す熱の入れようだった。

俳優・役所の魅力を問われると「ありとあらゆる役を自在に演じ分ける日本の俳優の最高峰をしみじみ感じました」と話した。また、男性としての魅力について問われると「あのねー、女性だけじゃないですよ。役所さんにホレるのは。もう男性スタッフも女性スタッフも性別を超えて、虜になります。映画の神様が送ってくれた天使だと私たち全員、思ってました」と質問をうまくかわした。

ところが会見を仕切っていた映画製作などに携わるキャレン・セバンズ氏が「ヌードシーンが多かったが、どうしても監督がやりたかったのか、それとも原作通りなのか」と、いたずらっぽく疑惑の目を向けた。

〝身内〟からの思わぬ質問に西川監督はタジタジになりながらも、「原作通りですね」と否定。「裸が多いなぁと、役所さんもおっしゃってましたけど」と赤面していた。

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