【新型コロナ】三浦市立中のクラスター 学校側の自主的検査で判明 保健福祉事務所、当初は認定せず

 三浦市立中学校で生徒8人が新型コロナウイルスに感染し、クラスター(感染者集団)が発生した。28日には全生徒と教職員を対象にPCR検査が行われた。神奈川県鎌倉保健福祉事務所三崎センターは当初、クラスターと認定しなかったが、学校側の自主的検査によって判断が変わった。

 同校では22日に1人目の男子生徒の感染が確認され、同日午後から休校となった。同センターの調査では濃厚接触者に該当する生徒や教職員はいないとされた。翌23日にも女子生徒1人の感染が確認されたが、再び校内に濃厚接触者はおらず、クラスターではないと判断した。

 しかし、事態を重くみた市教育委員会は独自に学校のメールで保護者に「疑われる症状があれば受診するように」と呼び掛けた。これを受け、検査を受けた生徒の中から男子4人、女子2人の感染が26日に確認され、同センターもようやくクラスターと認定した。検査を受けずに学校を再開していれば、感染はさらに拡大する恐れがあった。

 相次ぐ感染者の確認で、休校期間は29日まで延長された。市教委は28日のPCR検査の結果で改めて対応を検討するとしている。

© 株式会社神奈川新聞社