デンソーテンのVCUがトヨタの超小型EVに採用 小型化・軽量化とコスト削減を実現

デンソーテンは、超小型EVに搭載される車両統合制御電子機器「VCU(Vehicle Control Unit)」を開発した。この新製品は、トヨタ自動車が昨年12月25日から限定販売を開始した超小型EV「C+pod(シーポッド)」に採用された。

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今回デンソーテンが開発した「VCU」は、車両の電源・駆動力制御・ボディ制御を1つのECU(Electronic Control Unit)に集約し統合制御を行うもの。

物理的に集約することで、従来個別に搭載していたECUを合わせたものと比べて、体積を約60%・重量を約50%削減(小型化・軽量化)を実現するとともに、システムコストの低減も実現した。また、制御機器間の情報を通信でやり取りする従来の方式に比べ、より緻密な統合制御が可能となる。これらにより車両の電費向上にも貢献する。

デンソーテンは、今後も人と地球に優しい製品でクルマの魅力を高める「クルマの価値向上」や、移動の課題を解決し人々の生活を豊かにすることに貢献する「生活の価値向上」への取り組みを具体化し、ユーザーと社会に貢献していく考えだ。

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