5戦未勝利のリバプール トットナムとの大一番を制して4位浮上

3点目のゴールを決めたマネ(ロイター)

イングランド・プレミアリーグ第20節、日本代表MF南野拓実(26)が所属するリバプールは28日(日本時間29日)、敵地でトットナムに3―1で勝利し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位に浮上した。

ここ5試合未勝利で、21年ぶりの4試合連続無得点と得点力不足が深刻なリバプールは、批判を浴び続けている3トップ、エジプト代表FWモハメド・サラー(28)、セネガル代表FWサディオ・マネ(28)、ブラジル代表FWロベルト・フイルミノ(29)を揃って先発させ、背水の陣。一方、公式戦8戦無敗と好調のトットナムは韓国代表FW孫興民(28)、イングランド代表FWハリー・ケイン(27)、オランダ代表FWステフェン・ベルフワイン(23)の強力3トップで対抗した。

試合はいきなり激しい攻防が繰り広げられた。前半2分、リバプールはサラーのスルーパスを受けたマネがGKと1対1の局面で左足シュートを放ったが、枠を捉えられず。逆にトットナムはその1分後、中央を抜け出した孫がゴール左に流し込んで先制したかと思われたが、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)検証の結果、その前にパス交換した孫のプレーがわずかにオフサイドとみなされ、ノーゴールとなった。

肝を冷やしたリバプールはそこから冷静に試合を展開。すると、前半アディショナルタイム4分、MFジョーダン・ヘンダーソン(30)のフィードを左サイドで受けたマネがすぐに中央に折り返すと、フィルミノの右足にピタリと合って先制のゴールネットを揺らした。

これで勢いに乗ると、後半2分、左サイドからのマネがミドルシュート。GKがはじいたボールに右サイドから走り込んだDFトレント・アレクサンダーアーノルド(22)が豪快に右足を振り抜いて2点目を奪った。

だがトットナムも負けじと反撃。その2分後にデンマーク代表MFピエールエミール・ホイビュルク(25)がミドルシュートを突き刺して1点差に戻した。

嫌な流れになったリバプールは12分、サラーが得意の左足シュートを決めたかに見えたが、直前のプレーでフィルミノにハンドがあったとVAR検証されてノーゴール。それでも、20分にはアレクサンダーアーノルドのクロスを左に流れたマネがゴールに流し込み、今度こそリードを2点に広げた。

その後も激しく攻守を切り替わる展開だったが得点は動かず、リバプールが6試合ぶりの勝利。6試合連続ベンチスタートの南野に出番は回ってこなかったが、大一番を制した昨季王者にとっては大きな1勝となった。

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