ミック・シューマッハーがF1デビューに向け、2018年型フェラーリでテストを開始

 フェラーリF1のフィオラノテスト4日目となる1月28日、新加入したカルロス・サインツJr.が午前中に走行、午後には若手育成プログラム『フェラーリ・ドライバー・アカデミー』(FDA)のメンバーで今年ハースからF1にデビューするミック・シューマッハーが周回を重ねた。

 フェラーリは今週、5日間にわたり2018年型SF71Hでのテストを実施している。27日にフェラーリF1での初走行に臨んだサインツが、28日午前にもテストを継続、1日半のなかで150周以上を走りこんだ。

2021年1月フィオラノでのフェラーリF1テストに参加したカルロス・サインツJr.

 午後にはシューマッハーがSF71Hのステアリングを握った。フェラーリF1で走行するのはこれが5回目で、2020年9月30日にFDAが実施したテストでもSF71Hで走った経験を持つシューマッハーは、すぐにマシンに慣れ、50周以上を周回、スタート練習などのプログラムもこなした。

2021年1月フィオラノでのフェラーリF1テストに参加したミック・シューマッハー(2018年型SF71H)

 シューマッハーは今週のテスト最終日29日午前も走行、午後にはフェラーリのテストドライバーに就任したカラム・アイロットにマシンを引き継ぐ。

 テスト初日を終えたシューマッハーは「やっとまたレースカーに乗ることができた。この瞬間を待ちわびていたんだ」とコメントしている。

「今日はポジティブな走行日だったと思う。予定していたプログラムすべてを問題なくこなすことができた。シーズンに向けて周回を重ねることができてとても有意義だった。1カ月半後にはプレシーズンテストが行われ、新シーズンがスタートするんだ」

「SF71Hは2018年のマシンだけど、走行中の挙動とドライバーが身体的に受ける負荷という面では、ほとんど変わらない。だからシーズンへの準備を始めるうえでとてもいいベースになるだろう。それに、フィオラノはテクニカルで難しいコースだから、ここで走るのはとてもいいことだ」

「去年の9月に一緒に仕事をしたエンジニアやメカニックの人たちと再会できてうれしかった。明日また走るのが楽しみだよ」

© 株式会社三栄