視覚障害者を支援…スマホ音声で駅構内を誘導 東京メトロ5駅で開始

視覚に障害がある人にも安全に駅を利用してもらおうと、スマートフォンの音声を使って道案内する新たなシステムが導入されました。

東京メトロの駅で新たに始まった誘導システムは、駅構内にある点字ブロックの上に設置されたQRコードをスマートフォンのカメラで読み込むと、出口やホームまでの方向や距離などを音声で案内してくれるものです。東京メトロが1月27日から導入した「shikAI(シカイ)」というスマートフォンのアプリで、視覚に障害がある人にも安全に駅を利用してもらおうと開発されました。

実際に利用した全盲の女性は「これほど状況説明があったら、本当に1人で歩けると思う。道を間違えても指示があったので、初めての駅に行ってもこのシステムがあれば『自由に』とは言わないが、歩くことができると思う。このシステムが広がってくれると私たちにとってはありがたい」と話しています。

すでに副都心線の西早稲田駅など5つの駅で導入されていて、使える駅を2021年4月までにさらに4つ増やす予定です。

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