スヌープ・ドッグ、ラップでギャング活動や死を美化するのをやめた理由を語る

Youtube:Snoop Dogg - Doggfather ft. Charlie Wilson

Eminem(エミネム)からのディスに「あんなクソソフトなディスにはアンサーしない」とコメントをし話題になっていたSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)。その後、彼はエミネムとの関係が良好であるとビーフの噂も否定していた。

 今回は、そんなスヌープ・ドッグがFatman Scoopとのインタビューにて語った「死についてラップしなくなった理由」を紹介したい。

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Youtube:Snoop Dogg - Murder Was the Case

スヌープ・ドッグは殺人罪についてラップした楽曲「Murder Was the Case」をリリースした1993年に、実際に第一級殺人の罪で起訴されている。彼は無罪判決を受けているが、一連の出来事についてFatman Scoopは「不気味だと思わない?」と質問をしている。この質問に対してスヌープは以下のように答えており、当時2Pacやビギー、Ice Cubeなどのラッパーたちがラップしていた内容について語った。

 俺たちは、自分たちの人生をラップしていた。生についてラップしている奴もいれば、死についてラップしている奴もいた。だけどそれが俺たちの人生だったんだ。若いラッパーだった俺たちは、ラップしていた内容が現実になるなんて知らなかった。だから無罪判決を受けたあと、2ndアルバム「Tha Doggfather」では、自分が書くラップの方向性を変えた。「生」について書くことにしたんだ。俺はそれまで、死については書き尽くしていた。

 Fatman Scoopはスヌープが語った内容に対し「その行動が引き寄せの法則的に自分を救ったと思う?」と質問をしており、スヌープは以下のように続けている。

 俺はそれが事実だと信じてるよ。「Tha Doggfather」でリリックを書き始めてから、たくさんのファンやホーミーが去っていった。彼らは俺が無罪判決を受けた後も、俺がギャングスタであることを求めたからだ。起きた事件を俺に美化して欲しかったんだ。「あんなのクソだ!無罪判決を勝ち取ってきたぜ!調子どうよ!」みたいな。だけど人が亡くなってるんだ。俺の人生も変わった。俺はお前たちと違うことを感じていたし、事実を真剣に受け止めている。「Doggyland」という曲では、誰も死なないし、みんなが生きていて美しい曲だ。だけど愛されなかった。死の反対である生についてラップした曲だったからだ。

Youtube:Doggyland

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