「ことしは最優秀中継ぎを」と抱負 県勢初の新人王、西武・平良投手に新報特別賞

 破竹の勢いで昨年、プロ野球のパ・リーグ、新人王を受賞した西武の平良海馬投手。28日にオンラインで行われた、琉球新報特別賞の贈呈では「ことしは最優秀中継ぎ投手をもらえるよう頑張りたい」と新たな目標を掲げ、受賞の喜びを語った。

 昨季は開幕から1軍に定着し、救援陣の柱として大車輪の活躍だった。大きな進化を遂げた2020年を「こんなにたくさんの賞をもらえると思ってなかったので、本当に驚いている」と振り返った。

 開幕から10試合連続無安打無失点と好発進し、7月の楽天戦は日本選手6人目となる160キロをマーク。9~10月の間には20試合連続無失点と抜群の安定感を誇った。リーグ最多タイの54試合登板、1勝0敗34ホールドポイントで、防御率1.87が実力を物語る。「僕はプロ野球選手なんだ、と常に言い聞かせて投げる」と一点もやらないとの強い気持ちで登板するという。

 オフには、チームメートの高橋光成投手と宮古島でトレーニングを積み「全身(の筋力)を均等にするようなトレーニングを心掛けた」とシーズンを戦い抜く体を鍛え上げた。春季キャンプは、2年連続で1軍主体のA班スタートとなり「去年のスタート時と比べ腕や肩の調子も良い。この時期にしては球速も出ている」と上々の仕上がり。新人王のタイトルを引っ提げ、自慢の剛腕をならす。

…………………………

 たいら・かいま 1999年11月15日生まれ。石垣市出身の21歳。真喜良小―石垣中―八重山商工高。17年にドラフト4位で西武入団。173センチ、100キロ、右投げ左打ち。背番号61。

© 株式会社琉球新報社