なでしこジャパンが2月のシービリーブス杯出場を辞退 コロナ感染拡大の影響を考慮

なでしこジャパン・高倉監督

サッカーのなでしこジャパンは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を考慮し、2月に米フロリダ州オーランドで開催される国際親善大会「シービリーブスカップ」の出場を辞退することになった。28日、主催の米国サッカー連盟と日本協会が揃って発表した。大会にはアルゼンチンが代替出場する。

なでしこジャパンの高倉麻子監督(52)は日本協会を通じて「この遠征がなくなることで貴重な実戦の場がなくなりますが、難しい状況にあるのは全世界どのチームも同じです。どんなことが起きようと、私たちは今、与えられた環境でベストを尽くし、東京オリンピックに向けて万全の準備を進めていきます」などと談話を出した。

これに伴い、2月11日から千葉市内で予定していた合宿も中止。今月末に予定していた合宿もすでに中止となっており、これで活動再開は早くて3月にずれ込む。シービリーブスカップではブラジル、カナダ、米国と対戦する予定で現状の力関係を把握する絶好の機会だったが、それもかなわなくなった。

今井純子女子委員長は「金メダル獲得に向けて、あらためて最善の強化計画を検討してまいります」とコメントしたが、強化の遅れは必至だ。

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