日本相撲協会は29日、第49代横綱栃ノ海の花田茂広さんがこの日未明、誤嚥性肺炎のため死去したと発表した。82歳だった。葬儀・告別式は家族葬で営まれる。
青森県出身で春日野部屋に入門し、1955年秋場所で初土俵。身長180センチに満たない小兵ながら、速攻や技能派としてファンを魅了した。64年初場所で横綱に昇進。66年九州場所限りで引退するまで優勝3回、敢闘賞1回、技能賞6回の成績を収めた。
90年に先々代春日野親方の元横綱栃錦が死去したことに伴い、春日野部屋を継承。2003年に協会を定年退職するまで、元関脇栃乃洋などを育てた。存命の横綱経験者では最年長だった。