京口紘人3月に〝念願〟米でのV3戦を発表「日本人の強さ見せたい」

リモートで会見に臨んだ京口(ワタナベジム提供)

ボクシングのワタナベジムは29日、所属するWBA世界ライトフライ級王者、京口紘人(27)が3月13日(日本時間14日)に米テキサス州ダラスでV3戦を行うことを正式発表した。相手はWBC世界ミニマム級8位のアクセル・アラゴン・ベガ(20=メキシコ)となる見込み。

この日リモートで会見した京口は「米国で試合をやりたいというのは、世界王者になってからずっと思っていた。なかなか前例はないと思うので、日本人は強い、というのを見せたい」と意気込みを語った。

今回の興行は英「マッチルーム」社が主催。WBA世界スーパーフライ級で王者のローマン・ゴンサレス(33=ニカラグア、帝拳)とWBC同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(30=メキシコ)との王座統一戦のアンダーカードとなる。

京口にとってはマッチルーム社と契約して初の試合。WBAスーパー、WBO、IBF世界ヘビー級統一王者のアンソニー・ジョシュア(31=英国)やIBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン(38=カザフスタン)も抱える英興行大手のボクサーに名を連ねたことを「僕のボクシングスタイルが評価に値するものなのかな、と思っています」と自己分析。その初陣でどれだけアピールできるかが注目される。

京口は昨年11月3日に大阪でタノンサック・シムシー(20=タイ)を相手に防衛戦を行う予定だったが、試合前日に自身とチーフトレーナーが新型コロナウイルス陽性となり中止に。

12月に日程を変えてタノンサックと対戦することにするも、コロナに関する情勢の悪化と、京口の体調不良によって実現しなかった。

京口によるとコロナの影響で「今も不眠症というか、睡眠が不安定というのはある」という。

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