カットした髪役立てて 菅松さん親子 かつら用寄付

髪の毛を寄付した菅松由紀さん(右)と和瑚ちゃん

 都城市高城町の主婦、菅松由紀さん(39)と和瑚(わこ)ちゃん(5)親子は23日、美容室を通してカットした髪を寄付(ヘアドネーション)した。18歳以下の子どものための医療用ウイッグ(かつら)を製作して、無償提供する団体に送る。
 由紀さんは、SNSで寄付の取り組みを知って以来3年半ぶり2度目の提供。今回は和瑚ちゃんが、都城圏域の伝統行事「七とこ祝い」を終えたため親子で挑戦した。
 同日、2人はヘアドネーションの取り組みにボランティアで賛同する市内の美容室「リボーン」で、寄付に必要な長さ31センチ以上の髪をカット。生まれて初めての散髪となった和瑚ちゃんは「楽しみにしていた。うれしい」と笑顔。由紀さんは「気分が軽くなった。闘病する子どもたちのために少しでも役に立てればうれしい」と話していた。
 同美容室の福井奈瑠美代表は「新型コロナウイルスの影響で、髪の選別基準がさらに厳しくなった。貴重になっているので、取り組みが広がるといい」と話していた。

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