ROLAND 善の部分を出した時に世間では悪となる葛藤「すごく難しい」 「すばらしき世界」コメント映像

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主演・役所広司、監督&脚本・西川美和の映画「すばらしき世界」(2月11日劇場公開)を鑑賞したROLANDの、コメント映像が公開された。

元カリスマホストで今は実業家としても活躍するROLANDは、人生の大半を刑務所で過ごしてきた不器用だが真っ直ぐで正義感に強い三上を描いた「すばらしき世界」について、「三上にとっての刑務所から出所した外の世界は、僕にとってのホストを辞めた後の実業家の世界で、そんな表舞台の世界に出たときの世間の目だったり、風当たりの強さは、僕自身も実感してきたので、三上の苦労と自分の苦労を重ねて、非常に共感する部分が多い映画でした」語っている。

また、「自分らしく生きる、社会に合わせて生きる、どちらが正しい?」と質問されると、三上の行動が善に基づいていると指摘し、「善の部分を包み隠さず出したとしたら、世間では悪になってしまうという葛藤ってすごく難しい」と、本作のテーマの重さや普遍性に触れている。他にも、「取材する側とされる側の関係性」などについても語っている。

「すばらしき世界」は、直木賞作家・佐木隆三氏の小説「身分帳」を原案とし、西川美和が監督・脚本を手がけた作品。西川にとって初めて実在の人物をモデルとした原案小説をもとにした作品で、舞台を約35年後の現代に置き換えて、徹底した取材を通じて映画化に挑んでいる。生きづらい社会の中で、一度レールを外れても懸命にやり直そうとする実在の男と、彼を追う若きテレビマンのカメラを通して、社会と人間の「今」を描いている。

すばらしき世界
2021年2月11日全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
©佐木隆三/2021 「すばらしき世界」製作委員会

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