【アジアドラマ特集2021】日本で大ブレイクのBLドラマ!タイ本国でも人気は絶大

2020年、日本でタイBLドラマの人気がブレイク!

2020年は、タイで制作されたドラマが日本でも大きな話題を集めました。2020年11月26日に楽天が発表した、動画配信サービス「Rakuten TV」の〈2020年 年間総合ランキング〉では、なんとトップ5のうち3作品をタイドラマが占めるという結果になっています。

Rakuten TV〈2020年 年間総合ランキング〉
1位 タイドラマ「2gether」
2位 タイドラマ「TharnType/ターン×タイプ」
3位 中国ドラマ「陳情令」
4位 タイドラマ「Untill We Meet Again〜運命の赤い糸〜」
5位 台湾ドラマ「History3 那一天〜あの日」
(※集計期間:2020年1月1日~ 10月31日/集計方法:「Rakuten TV」での売り上げ金額をもとに集計)

このランキングに入った作品はいずれも男性同士の恋愛を描いたBL(ボーイズ・ラブ)やブロマンス作品ですが、このほかにも数多くのタイ発BLドラマが人気を集めています。

タイ国内でもBLドラマは大人気!

BLドラマの人気はタイでも絶大です。タイでは、BL作品が数年前から定期的に制作されるようになったのですが、特に2019年、2020年と人気がさらに高まった印象。動画配信サービス「LINE TV」の幹部は、とあるインタビューで「2020年第1四半期、LINE TV上でBLドラマを視聴するために費やされた時間は45%も増えた」と語っています。

この現象を牽引する作品は、「Rakuten TV」のランキングでも上位を占めた「2gether」「TharnType/ターン×タイプ」です。

「2gether」は、同級生男子からの猛烈なアタックを受ける大学生のタインが、学内一のイケメン・サラワットに「偽の彼氏になって」と頼んだことに始まり、徐々にこの偽りの関係が変化していく……という物語。タイでは、2020年2月から放送が始まったのですが大反響。タイでの第5話の放送後には、Twitter世界トレンド1 位を記録するほどの熱狂的な支持を集めました。

一方の「TharnType/ターン×タイプ」は、とある理由からゲイ嫌いな大学生のタイプは友人から「ルームメイトのターンがゲイだ」と聞かされ、部屋から追い出そうとするのだが……というストーリー。タイでは2019年10月から2020年1月にかけて放送。さらには特別エピソードが映画館で上映、2020年11月からは、7年後を描いた続編ドラマがスタートするなど、ヒットシリーズとなっています。

BL作品は、人気俳優への登竜門ともいえる場になっています。「2gether」でタインを演じたウインと、サラワットを演じたブライトは共にこの作品で大ブレイク。ウィンにとっては本作が俳優としての本格デビュー作でもありました。「TharnType/ターン×タイプ」で主演を務めた、ミューガルフの2人は、タイのアワードで「ベストカップル賞」を受賞する人気ぶりです。

以下は、Twitter社が発表した〈2020年 タイ国内で最もツイートされた芸能人トップ10〉。「2gether」のブライトが1位でウインが3位、「TharnType/ターン×タイプ」のガルフが4位でミューが5位という結果になっています。

Twitter〈2020年・タイ国内で最もツイートされた芸能人トップ10〉
1位  ブライト  @bbrightvc
2位  ベンベン  @BamBam1A
3位  ウイン   @winmetawin
4位  ガルフ   @gulfkanawut
5位  ミュー   @MSuppasit
6位  テイ    @Tawan_V
7位  オフ    @off_tumicial
8位  ペック   @peckpalit
9位  クリス   @kristtps
10位 ブン      @bb0un

しかもこのランキング、2位に入った韓国のボーイズグループ「GOT7」のメンバーでタイ出身のベンベンと、8位のタイの人気歌手ペック=パリットチョーク アヤナブット以外の全員が、BLドラマへの出演経験がある面々となっています。いかにタイ国内でもBLドラマの出演者が人気を集めているのかがわかるランキングではないでしょうか。

Text:プック 「DACO THAI」(ダコ・タイ)編集長

Edited:小俣悦子(フリーランス編集・ライター)

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