ヒカキンら在籍「UUUM」で退所者相次ぐ ユーチューバー業界変革の序章か

UUUMの象徴の2人。左からヒカキン。はじめしゃちょー

ユーチューバー業界の〝巨人〟で何が起きているのか…。ヒカキンやはじめしゃちょーらが在籍する「UUUM」で退所者が続いている。

マンガ考察系ユーチューバー「オネガイシマス海賊団!!!」は、28日にアップした動画で同社を昨年末に退社していたことを明らかにした。

オネガイシマス海賊団は2015年から所属し、人気コミック「ワンピース」の考察動画などで人気を博した。退社理由についてタカシは業界の厳しさが増していることを挙げ「UUUMにこのままいて大丈夫なんかなって考えた」と話した。

一方で、相方のKは「UUUMが20%の手数料取ってるっていうのは世の中で当たり前になってるけど、手数料のビジネスとして考えたときに、ウチとしては(メリットを)受けるものがなかった」と告白。リターンに対する不満ものぞかせた。

同社をめぐっては、「UUUM GOLF」に出演していたプロゴルファーの中井学氏も昨年末に退社。1月5日に立ち上げた新たなチャンネルで動画再生回数が向上しているのに固定給だったことや、〝企業案件〟の仕事が少なかったことなどをブチまけ、同社の契約内容は「フェアではない」と主張した。

これにUUUMは即座に反論。中井氏の言い分は事実誤認とした上で「一方的に当社が不当な取扱いを押し付けたかのような発信をされることは、極めて心外です」と批判した。

登録者200万人超の「ボンボンTV」の元メンバー「いよたなるみ」も、今月中旬、自身のツイッターでUUUMを1月末に退所することを発表。経緯については不明だが、なるみは「まだまだ、たっぷりと前進していきますので、今後とも、いよたなるみをどうかよろしくお願いいたします」と前向きにつづっている。

自発的な退社とは違うが、直近では未成年女性へのわいせつ写真要求が発覚したワタナベマホトが同社から契約を解除されている。

ネット業界に詳しい関係者は「まだ整備されていない業界。大手事務所に所属すれば安泰というわけではない。トップユーチューバーはほんの一握りで、中間層は実入りが少なく、新たな手法を模索している。コロナ禍ということもあり、この1~2年で次々と変化が起きていくと思う」と指摘した。

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