ヤンキースGMが会見で田中の7年間を労い感謝 「彼の代わりを探すのは難しい」

キャッシュマンGM(ロイター=USA TODAY)

ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは29日(日本時間30日)、メディアに対してオンライン会見を行い、今オフの補強について語り、再契約できずに楽天へ復帰した田中将大投手(32)に対し、7年間の献身的な投球を労った。

「私はマサヒロ・タナカに感謝したい。彼は素晴らしいヤンキースの一員だった。明らかに彼はファンファーレとともにやってきた。我々が彼と契約できた時、確かに世界で偉大な投手の一人だった。そして実際にここへ来て最初に肘を痛めるまでは大成功を収めていた」とキャッシュマンGMは語った。

田中は1年目の14年7月に右肘側副靱帯を部分断裂するまで開幕から12勝4敗と突っ走った。手術は回避したが、復帰してからはそれ以前のような相手打線を完璧に支配するような投球が少なくなった。「田中はよく持ちこたえてきたと思う。そして私はこう言いたい。彼は契約をまっとうしてくれた。彼の代わりを探すのは難しい」と同GMは感謝の意を表した。

米メディアによるとヤンキースは田中の代理人と早い段階で予備交渉を行っていたという。しかし田中側の要求額と合わず、球団は田中より安価な先発投手二人の獲得を選択。過去に二度サイ・ヤング賞に輝き、その後の度重なる故障からカムバックを目指すコーリー・クルーバー投手(34)とFA契約し、右肘手術開けのジェイムソン・タイヨン投手(29)をトレードで獲得し、田中と再契約しなかった。

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