菅田将暉の想い「ラブストーリーがしたい」 果たした脚本・坂元裕二「感無量」 「花束みたいな恋をした」

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映画「花束みたいな恋をした」の公開直前の公開初日イベントが29日に都内で行われ、出演者の菅田将暉、有村架純、監督の土井裕泰、脚本の坂元裕二が登壇。脚本の裏側などについて語った。

「花束みたいな恋をした」は、「東京ラブストーリー」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「カルテット」などのテレビドラマを手掛けてきたた脚本家の坂元裕二が、初の映画オリジナルのラブストーリーを書き下ろした作品。あまりイベントに登壇することはないという脚本の坂元は、「感動しました。とにかく感謝の一言、ありがとうと言いたいです」と、感想と感謝の言葉を述べた。

脚本誕生の裏側について坂元は、菅田が「ラブストーリーがしたい」と坂元に話したことが本作の誕生につながったことを明かし、「そのときの想いが果たせて感無量です」と胸の内を明かした。坂元の話を受けた菅田は、「ラブストーリーを今のうちにやらなきゃな、やりたいなという気持ちがあったんです」と当時を振った。土井監督は、当初は3時間半の長さだった脚本をブラッシュアップしたことを話し、大きな障害があるわけではない日常を描く内容について、「新しいラブストーリーになると信じていました」と語った。

菅田と有村が演じることを想定して書かれた脚本が映画として完成した坂元は、2人の魅力についても語った。菅田については、「多面的で矛盾したものを抱えた俳優さんだなと常々思っています。良い人な面や悪い人な面、純粋な部分やどこか擦れた部分、闇を持っていたり、光を持っていたり。二つの反するものを同時に表現できる、とても人間的なものをお持ちになった俳優さんで、唯一無二だと感じています」と才能をべた褒め。有村についても、「とてもミステリアスで、何を考えていらっしゃるのか分からない。その存在が世間から外れたような佇まいが演技にも感じられて、何とも言えない不思議な手品のようなお芝居で感激しています」と魅力を称えた。

「花束みたいな恋をした」は、偶然の出会いから恋に落ちた、菅田将暉演じる大学生の山音麦(やまねむぎ)と有村架純演じる八谷絹(はちやきぬ)の”最高の5年間”を描いた作品。監督は、「罪の声」の土井裕泰が務めている。

花束みたいな恋をした
2021年1月29日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか、全国公開
配給:東京テアトル、リトルモア
(C)2021『花束みたいな恋をした』製作委員会

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