新潟県妙高市でこども食堂「あいあう食堂」がフードドライブを実施

JAから寄付された新鮮野菜

新潟県妙高市でこども食堂「あいあう食堂」を運営する任意団体、あいあう食堂実行委員会は29、30の両日、妙高市のいきいきプラザでフードドライブを開催した。

会場には市民から善意で集まった米や袋入りラーメンやレトルト食品、醬油、砂糖の調味料ほか、JAから寄付された大根、キャベツ、ネギなどの新鮮な野菜が多数並び、30日の正午近くには食料などをもらいに来る人が続々と姿を見せていた。また中古品の制服や体操着もあり、来場した小学生がサイズを確認していた。

基本的には1人10点までというルールが設定されているが、「遠慮している人や男の子がいる方にはルールに関係なく持って行ってもらう」(あいあう食堂実行委員会の平出京子代表)という方針で、スタッフが子供連れの主婦と話しながら、段ボール箱に袋入りラーメンや野菜などを詰めていた。29日には、11組、30日には14組が訪れた。

フードドライブは、各家庭で使い切れない未使用食品を持ち寄り、それらをまとめてフードバンク団体や地域の福祉施設・団体などに寄贈する活動で、あいあう食堂実行委員会では昨年9月から不定期で開催し、これまで4回実施している。

もともとは、あいあう食堂実行委員会が妙高市の寺院で実施していたこども食堂で寄付される米が余ってしまうため、有効活用したいという思いから始まったもので、今では妙高市内のひとり親家庭(登録軒数34軒)を対象にフードドライブの支援を行っている。なお、現在、こども食堂はコロナ禍で密を防ぐため、昨年12月を最後に休止している。

平出代表は「今までは食料を各家庭に配っていたが、今回初めて場所を借りて、皆さんに取りに来てもらった。大変好評なので、またやるだろう。ひとり親の家庭を支援したい」と話していた。

善意で集まった袋入りラーメンや調味料

来場者

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