【ボルダリング】東京五輪代表の野口啓代 大会出場は「2回目の最後」

野口啓代

スポーツクライミングのボルダリングジャパンカップ(東京・駒沢駒沢屋内球技場)が30日、開幕し、男女の予選が行われた。

東京五輪代表の野口啓代(31=TEAM au)は五輪後の引退を表明しており、ジャパンカップ出場は最後になるとみられる中、第2課題を完登することできなかった。

それでも全5課題中4完登と順調な調整ぶりで、31日の準決勝に駒を進めた。「まだ集中しきれていなかったり、1トライ目の詰めが甘かったりしたので、準決勝は修正したい」と意気込みを語った。

本来なら昨年が最後の参戦になるはずだった野口は「去年も最後だったけど、今年もまた最後だなと。『2回目の最後』」と苦笑い。

その東京五輪が再び新型コロナウイルス禍で開催可否が取り沙汰されていることには「すごく不安な気持ちがあるんですけど、まだ延期にも中止にもなっていない。開催されることを信じて自分ができることを精一杯やりたい」と語り、同大会は「今度こそ最後」と信じて有終の美を飾るつもりだ。

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