キンコン西野 吉本電撃退社の舞台裏「ここ数日で一気に動いた」

キングコングの西野亮廣

「キングコング」の西野亮廣(40)が30日付で、吉本興業とのマネジメント契約を終了した。今後、自身の名前をつけた株式会社NISHINOを拠点とし、絵本作家などの活動を続けるという。

電撃退社の発端は西野のツイート。今月27日、製作総指揮・脚本・原作を務める公開中のアニメ映画「えんとつ町のプペル」の宣伝をめぐり、マネジャーの対応の遅さなどに不満を募らせ「連日走り回ってくださっている吉本興業外部のスタッフさんに対しての吉本興業の対応がナメ腐っていたので、会社ごとガン詰めしました。しっかりしろ!」と激怒。

「退社する可能性も含めて、吉本興業と慎重に話し合いを進めています。くれぐれも『トラブルが原因』とかじゃないっす!」と投稿した。

関係者によると、事態が目まぐるしく動き出したのは「ここ数日」。双方で話し合いを続けてきたが、解決策は見い出せず、電撃退社に至ったという。

西野はこの日、ツイッターを更新し「お騒がせしてすみません。吉本興業を卒業しました」と報告。続けて「いろんな記事が出ると思いますが、オラオラ喧嘩して辞めるわけではなく、お互いプラスになるような形を探った結果です。なので、普通に仲良しですし、継続する仕事もあります」と良好な関係を強調しているが…。

事情を知る関係者によると「決定打となったのは、西野がマネジャーにダメ出しするLINE画像をツイッターで晒したこと。マネジャーの実名もわかるようになっており、吉本的に看過できないとなった」と明かす。

吉本の原点はお笑い。対する西野はここ数年、前出プペルやオンラインサロンなど、お笑い外のビジネスに精を出していた。吉本内部を知るお笑いライターは「利益を出しているので、当然、西野の物言いは自信満々。『もっと優秀なマネジャーをつけろ』と要求することもあったようだ。ただ、吉本内部では『お笑いで稼いだ金じゃないじゃん』という冷ややかな目もあった。今回の件は、吉本と西野の方向性の違い。そのひと言に尽きる。ならば『別々でやった方がいいよね』ということだろう」と話す。

西野は以前ブログで「僕は、『この仕事は吉本とやった方がいいな』と思う仕事は吉本とやりますし、『いやいや、これは自社で完結させた方がいいな』と思う仕事は吉本を絡めずにやっています」と綴っていた。

かねて社内独立状態だったものが、正式に独立したという見方もできる。ただ、去り際は少々残念なものになってしまった。

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