楽天復帰の田中将大 日本一と五輪出場に意欲も「まだアメリカでやり残したことがある」 

古巣・楽天復帰会見を行った田中

ヤンキースから楽天入りした田中将大投手(32)が30日、東京都内で入団会見を行った。

やや緊張した面持ちで会見に臨んだ田中はまず冒頭で「7年前にメジャーに挑戦する時に快く送り出してくれ、また温かく迎え入れたことに感謝しかない」と日本復帰の機会を与えてくれた楽天に対し謝辞。そのうえで「7年(日本を)離れていたので成長した姿を皆さんに見せられればいいと思う」と話した。

ヤンキースからFAになった直後から今回の電撃復帰までの経緯に関しては「今まで考えたことがないほど悩んだ」と複雑な胸中を吐露。「正直な話、FA直後はヤンキースと再契約してプレーしたい思いがあった」という。だが、早い段階から「もう(ヤンキースとは)別々の道を歩んだ方がいいのではないか」と感じたようで、最終的には「(野球選手の)キャリアの晩年ではなく、良いタイミングで日本で投げたい思いもあったので」と長年抱いていた決意を赤裸々に明かした。

楽天との契約は2年だが「まだアメリカでやり残したことがあると思っている。1年終わった段階で球団と話をする」とメジャー復帰という選択肢も残す。それでも、本人は「決して(楽天復帰は)腰掛けじゃない。イーグルスで日本一を取りたい」と断言。「生半可な気持ちでは成功できないので、まずは今シーズンを全力で戦いたい」と自らを奮い立たせた。

また、残り半年あまりとなった東京五輪についても「選ばれたら断る理由はない」と出場を示唆。「前回の北京五輪で悔しい思いをしている。自国開催ですし、金メダルを取りたい」と日本代表への意欲ものぞかせた。

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