元阪神メッセンジャーから譲り受けたバット 得意の分析で具志川商を支える車いすのマネジャー

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相手校の分析に全力を注ぐマネジャーの山城来

 相手校の分析を担当する車いすのマネジャー山城来(2年)もグラウンドに飛び出し、ナインと一緒に手を振り上げて具志川商業のセンバツ出場を喜んだ。

 脳性まひで幼い頃から運動はできないが、興南の春夏連覇で野球に目覚めた。大の阪神ファンになり、小3の時から宜野座キャンプに車いすで通った。ランディ・メッセンジャー投手と交流が始まり、自宅に招待されるまで親しくなった。

 2019年9月、メッセンジャー投手の引退登板には甲子園に駆け付け、試合後には面談した。「引退までに僕は歩けるようになると約束したが、できなかった。次に会う時は歩けるようになる」と伝え、涙を流すメッセンジャー投手から愛用のバットを譲り受けた。

 その思い出深い甲子園球場に、今度は自分が主役の一人となって向かう。「得意の分析で持てる力を発揮したい。組み合わせが決まり次第、相手を研究し、選手をフォローする」と、初勝利への闘志を燃やした。