【新型コロナ】横浜で1人死亡207人感染 病院や高齢者施設で感染拡大

横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は30日、新たに市内に住む80代男性の死亡と、10歳未満~100歳代の男女207人の感染が確認されたと発表した。重症が1人、中等症が3人、軽症または無症状は196人で、7人の症状が分かっていない。68人の感染経路が不明という。51人は家庭内感染が疑われている。

 市によると、死亡した80代男性は、クラスター(感染者集団)が発生した済生会横浜市南部病院(同市港南区)の入院患者。昨年12月26日に肺がんで入院し、その後病棟でクラスターが発生した。今月25日に陽性が判明し、26日に肺がんで死亡した。同病院の死亡者は6人目という。

 新規感染者のうち、30~90歳以上の男女31人は市内の特別養護老人ホームの職員と利用者。また、40~90歳以上の男女6人は市内の通所介護施設の職員と利用者で、市はいずれもクラスターと認定した。

 市内のクラスター関連では、横浜新都市脳神経外科病院(青葉区)で職員と患者13人、横浜刑務所で収容者3人の感染が分かり、感染者数はそれぞれ計30人、110人となった。

 また、元気会横浜病院(緑区)、済生会横浜市南部病院(港南区)、港南台病院(同区)、横浜市立大学付属病院(金沢区)、神奈川県立がんセンター(旭区)、横浜市立みなと赤十字病院(中区)、汐見台病院(磯子区)、介護施設3施設でも、それぞれ新たに1~5人の感染が確認された。

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