“由伸2世”にスター候補野手が続々… オリックス1軍キャンプ期待の若手は?

オリックス・紅林弘太郎(左)と頓宮裕真【写真:荒川祐史】

2018年のドラフト1位・太田は一気にレギュラー獲得のチャンス

2021年のキャンプインまで残すところあとわずか。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で当面の間は無観客での実施となる12球団の春季キャンプだが、各球団は続々とキャンプインの1、2軍の組み分けを発表している。

実績のある選手は2軍でマイペース調整が許される一方、1軍定着を目指す若手はキャンプから猛アピールが求められる。2年連続最下位に終わったオリックスは新人5選手がB組スタートとなったが、1、2軍の球場は隣接されており入れ替えは自由自在だ。ここでは春季キャンプに参加する期待の若手たちを見ていこう。

○太田椋内野手

2018年のドラフト1位は今季で高卒3年目を迎える将来のスター候補。ルーキーイヤーから怪我に泣かされたが昨年9月25日のソフトバンク戦では初安打初ホームランを記録。一発も狙える長打を兼ね備えた大型野手は二塁、遊撃、三塁でのレギュラー獲得が期待される。

○頓宮裕真捕手

長打が武器でルーキーイヤーの序盤は野手として起用されたが、捕手1本に専念。昨季は故障もあり12試合の出場に留まったが打率.313、2本塁打5打点をマークし“打てる捕手”としてアピールした。チームの正捕手は決まっておらず若月、伏見らと激しい争いに期待したい。

○紅林弘太郎内野手

ルーキーイヤーの昨季は2軍でチーム最多の86試合に出場し主に遊撃手として経験を積んだ。シーズン終盤に1軍昇格を果たすと5試合に出場。プロ初安打を記録し打率.235、2打点とポテンシャルの高さを見せた。身長186センチの大型野手は太田と共に将来のスター候補だ。

○本田仁海投手

ルーキーイヤーに右肘手術を行い同年オフに戦力外通告を受け育成契約となったが2019年に支配下に復帰。昨年11月1日の日本ハム戦では1軍初登板初先発で150キロをマークし貴重な経験を積んだ。山本由伸に似た投球フォームも定着し4年目を迎える今季は先発ローテを狙いたい。

田城は育成ながらキャンプA組に抜擢

○宜保翔内野手

2018年ドラフト5位で入団した俊足巧打の野手。ルーキーイヤーの2019年に1軍デビューを飾ると昨季は10試合に出場し打率.118、2打点とプロ初タイムリー初打点を記録した。同期入団の太田とはタイプが違うが二塁、遊撃として期待される。

○勝俣翔貴内野手

ルーキーイヤーの昨季はオープン戦で巨人・菅野から一発を放つなど猛アピール。開幕1軍を勝ち取ったが新人ワースト記録となるデビューから8打席連続三振と1軍の壁にぶち当たった。一発を秘めたパンチ力と広角に打ち分ける打撃技術は中嶋監督も認めるだけに、昨年の雪辱は晴らしたい。

○田城飛翔外野手

ソフトバンクを戦力外となりオフに育成契約で入団。2019年にはウエスタン・リーグで108安打で最多安打を獲得しリーグ2位の打率.307と結果を残した。キャンプはA組スタートに抜擢され、アピール次第ではシーズン前の支配下登録も十分にありそうだ。(Full-Count編集部)

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