V長崎 沖縄キャンプきょう終了 フィジカル鍛え宮崎へ

沖縄キャンプで汗を流すV長崎の都倉(左)、江川ら=沖縄県西原町民陸上競技場(V・ファーレン長崎提供)

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎は沖縄での1次キャンプを31日に終える。温暖な気候の中でフィジカルトレーニングをこなしながら、30日は新チーム初のトレーニングマッチを実施。J1鳥栖に2-1と好調な滑り出しを見せた。今後は休養を経て、宮崎で2次キャンプ(2月3~13日)に臨む。
 沖縄キャンプは4年連続。今年は西原町民陸上競技場を拠点にして23~31日の8泊9日の日程で実施した。吉満樹フィジカルコーチらの指導の下、心肺や筋肉に負荷をかけてオフ明けの体に刺激を入れた。
 吉田孝行監督による戦術指導も続いた。昨季は高い得点力を発揮したが、1試合あたりの攻撃回数は107回と、J1に昇格した福岡(120回)を下回った。その反省を踏まえて、敵陣深くに進入する回数を増やし、守備時は構えるよりも奪いにいく意識を高める方針だ。
 26日にJ1柏から完全移籍加入が発表されたFW山崎亮平は「攻守で自分たちが主導して、相手の時間をどんどん削りたい」と戦い方のイメージを膨らませ、在籍4年目のGK徳重健太は「昨年から積み重ねてきたものに自信を持っていい。今年さらに上積みできれば、間違いなく去年よりいいチームになる」と目標のJ1昇格へ意気込んでいた。
 30日の練習試合は30分×4本で行われ、1本目にDF毎熊晟矢、4本目に長塚陽(U-18)がゴール。1本目に失点して合計2-1だった。コロナ禍で外国人選手がまだ合流できていない中でも、昨季J1で13位だった鳥栖に引けを取らないチーム力を証明した。

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