第3波で客半減…バイオパークの動物たち守りたい! CFで“支援”集まる 2日で目標到達も「引き続き協力を」

支援を呼び掛けるクラウドファンディングサイトのページ

 コロナ禍の影響で来園者が減った長崎県西海市西彼町の民間動植物園「長崎バイオパーク」は、クラウドファンディング(CF)で生き物の餌代を募っている。「家族の思い出の場所」「落ち着いたら会いに行く」などと寄付が集まり、開始からわずか2日目で目標の900万円に達した。園は引き続き協力を求めている。
 同園にはカバやキリンなどのほか鳥、昆虫、魚を含めて約200種、約2千匹が暮らし、餌代だけで年間約2700万円に上る。昨年4月の緊急事態宣言時には約40日間臨時休園し、秋には一時客足が戻ったものの感染拡大の「第3波」の影響で、今月の来園者は前年の半分という。「動物たちの健康を保ち、守りたい」と28日にCFを始めた。
 カピバラの命名権や、副園長による園内ツアーなど、動植物園ならではの返礼品でも注目を集めており、支援額は30日午前に1千万円を超えた。申し込みが予定していた数を超えた返礼品もあり、新たな品を追加する予定。
 伊藤雅男副園長(59)は「うちの動物たちが愛されていることを再確認できた。本当にありがたい」と感謝する。一方で長崎ランタンフェスティバルの中止などで先行きは厳しく、「経費削減に努めているが、休園などによる収入減は大きい。引き続き動物たちを支えてほしい」と話している。CFは2月27日まで。

 


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