レアルMFイスコがウーデゴール移籍で〝犠牲〟 市場価値は4分の1以下の約25億に

MFイスコ(右)はレアルを離れられるのか…(ロイター)

スペイン1部レアル・マドリードからイングラド・プレミアリーグのアーセナルに移籍したノルウェー代表の神童、MFマルティン・ウーデゴール(22)の裏で〝犠牲者〟となったのはMFイスコ(28)だ。

スペイン代表でもあるイスコはジネディーヌ・ジダン監督(48)のもと、ベンチを温める日々が続いており、1月の移籍市場でアーセナル入りが浮上していた。地元紙「スポルト」によると、イスコは今夏の欧州選手権にスペイン代表として出場するために、プレー機会増を求めており、Rマドリードも国外クラブへの移籍を認める方針だったという。

ところが、ウーデゴールの移籍志願で、MF補強を検討していたアーセナル入りの可能性を奪われるとともに、MF陣の退団で、戦力ダウンを懸念したジダン監督はイスコの移籍にストップをかけたとも報じられた。まだ移籍の可能性は残されているものの、このまま残留が濃厚とみられ、欧州選手権出場も微妙な情勢となっている。

また、同紙は今後のキャリアについても言及し、新型コロナウイルスと新スタジアムの建設費用で資金難のRマドリードに契約を延長する意向はなく「チームは何としても現金化を試みるだろう」とし、今夏の売却を検討中と伝えている。しかもイスコの市場価値は3年前に9000万ユーロ(約113億円4000万円)と言われていたが、現在は2000万ユーロ(約25億2000万円)に下落するなど、散々な状況だ。

Rマドリードは低迷する中、ウーデゴールの移籍志願で行き場を失ったイスコはどこに向かうのだろうか。

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