英国変異株で国内初のクラスター発生 同じ職場関係で計7人

 厚生労働省は30日夜会見を開き、新型コロナウイルスの英国変異株に関して、先に感染が明らかとなっている同じ職場関係の感染例4人に加え、さらに3人の感染が判明したと発表した。同省では変異株では国内初のクラスターが発生したとみているが「面的な広がりはない」と見解を示している。

東京都・埼玉の同じ職場関係者7人が英国変異株に感染

 会見で同省が明らかにしたところによると、この日、埼玉県内で新たに4人が英国変異株に感染していることが明らかになったが、そのうち3人は先に感染が判明している東京都内の男性と同じ職場の関係者だった。この職場関係ではすでにこのほか3人の感染が明らかになっており、あわせて計7人の感染となった。同省では英国変異株で初めての国内クラスターが発生したとみて感染経路の特定を急ぐが、面的な感染の広がりはないとして今後も監視を続けるとしている。

 クラスター以外ではこの日、別の東京都内の男性から英国変異株が検出されており、日別の感染者数としては5人。これで国内で英国変異株が確認されたのは累計64人で、そのうち市中感染が疑われているのは15人となった。

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