アストロズが外野手を補充 スーザJr.とマイナー契約で合意

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、アストロズは昨年9月にカブスを解雇されてフリーエージェントとなっていたスティーブン・スーザJr.とマイナー契約を結ぶことで合意に達したようだ。アストロズはマイケル・ブラントリーとの再契約に成功したものの、ジョージ・スプリンガーはブルージェイズへの移籍が決定。さらにジョシュ・レディックもフリーエージェントとなっており、層の薄い外野手にスーザJr.を補充する形となった。

現在31歳のスーザJr.は2014年にナショナルズでメジャーデビューし、同年オフの3球団トレードでレイズへ移籍。2015年から右翼のレギュラー格として起用されるようになり、2017年には自己最多の148試合に出場して打率.239、30本塁打、78打点、16盗塁、OPS.810というキャリアハイのシーズンを過ごした。

前年の好成績もあり、2018年2月に大きな期待を背負ってダイヤモンドバックスへ移籍したものの、この年は胸筋を痛めて長期離脱し、わずか72試合しか出場できず。復活を期した2019年はオープン戦で左膝前十字靭帯断裂などの重傷を負い、シーズンを棒に振った。昨季は年俸100万ドルの1年契約でカブスに加入したが、11試合に出場して打率.148、1本塁打、5打点、1盗塁、OPS.591と戦力にならず、シーズン閉幕を待たずに解雇となった。

過去3年まともにプレーできなかった影響でマイナー契約からのリスタートとなり、招待選手として春季キャンプに参加して開幕ロースター入りを目指すスーザJr.だが、アストロズは外野の両翼(ブラントリーとカイル・タッカー)の控えに人材を欠いているため、メジャー昇格を勝ち取るチャンスは十分にある。スプリンガーが抜けた中堅は確固たるレギュラーが不在の状況となっており、ジャッキー・ブラッドリーJr.など外部からの補強に動くとみられている。

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