【30日】佐世保市で感染24人 最多更新、病床逼迫の恐れも 累計1500人超え 長崎市で1人死亡

30日発表の市町別感染者数(左)と新型コロナウイルス感染者の入院状況(29日午後7時現在)

 県と長崎、佐世保両市は30日、4市の計30人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち佐世保市は24人で、1日当たりの最多感染者数を更新。病床の逼迫(ひっぱく)度が増す恐れがある。また長崎市は80代無職女性が29日に亡くなったと明らかにし、県内の死者は計26人となった。県内の累計感染者数は1522人。
 佐世保市のクラスター(感染者集団)関連では、高齢者福祉施設「長寿苑」で新たに利用者2人が陽性となり、感染者数は計46人に増加。認定こども園「佐世保ステーション保育園」でも職員1人と園児11人の計12人の感染が確認され、計29人となった。
 同市東消防署の20代男性救急隊員の感染も判明した。
 同市を中心とする佐世保県北医療圏では29日時点で専用病床93床の7割弱が埋まっており、今後さらに病床が逼迫する恐れがある。
 長崎市では、70代無職男性と濃厚接触者2人の計3人が感染。また学校関係者1人が感染していた市立小では他の関係者全員の陰性を確認し、閉鎖していた学級は2月1日から再開する。
 仕事で本県を訪れ感染が確認されていた埼玉県の50代男性の濃厚接触者として、諫早市内の医療機関で検査を受けた千葉県の40代男性と埼玉県の20代男性の感染も判明。3人は職場の同僚で、21日に車に乗り合わせて本県入りしたという。

 


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