タフト クロスフィールドは見た目だけじゃない! 写真映えへのこだわりがすごかった【東京オートサロン2021】

東京オートサロンに超気合の入ったコンセプトカーを毎回出展するダイハツ。2021年はバーチャルでの開催となったが、今回も思わず二度見してしまうクルマをお披露目していた。なかでも迫力満点であったダイハツ タフトを本格クロカン仕様に改造したタフトクロスフィールドを改めてご紹介! ただのコンセプトカーと思うなかれ、異常なほど手を加えていたのだ。

ダイハツ タフト クロスフィールドVer.

意識したのは写真“映え”だった!

グリルバンパーやリフトアップだけでなく、前後バンパーをカットするなど細かな部分まで本格オフローダーに!, ノーマルのタフトはご覧の通りタイヤを覆うようにバンパーがデザインされている
グリルバンパーやリフトアップだけでなく、前後バンパーをカットするなど細かな部分まで本格オフローダーに!, ノーマルのタフトはご覧の通りタイヤを覆うようにバンパーがデザインされている

まず目に飛びつくのがグリルガードを備えたド派手なフロントフェイスだが、最大のキモはバンパーにある。

ノーマルのタフトと見比べればわかる通り、左右のバンパーをカットしているのだ(リアも同様)。スズキ ジムニーなどの本格クロカンをカスタムする際に、当たり前に行う手法なのだが、これは悪路を走破する際に車体をキズつけないようにする工夫である。加えて牽引フックやウィンチと、オフローダーのイメージをさらに強化したイメージだ。

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カッコかわいいタフトがワイルド系に! そのワケは?

車高はノーマル比で約10cmアップしており、タイヤと車高調整ダンパー(通称車高調)により実現。とかなりド派手な仕上がりなのだが、タフト クロスフィールドの開発を担当したダイハツデザイン部 第一デザイン室 先行開発スタジオ主任の米山知良さんにそのワケを聞くと「今回はバーチャルでの開催。写真で見た時のインパクトを考え、より映えるように意識した」という。そう、このタフト クロスフィールドは写真映えを意識してデザインされており、コロナ禍だからこそ、生まれたといっても過言ではないのだ。

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ラゲッジを削って装着!? 迫力のリアは苦労の賜物だった

オフロードタイヤも目立つが、やはり目を引くのはこのマフラー

もっとも注目すべきは迫力満点のリヤ、それもマフラーだ。というのもこのサイズのマフラーをタフトに取り付けるには大掛かりな加工が必要であったという。

タフトのラゲッジルームには、大型でかなり深いタイプのアンダーボックスが備わるのだが、その部分を削って、取り付けているのだ。マフラーを加工するのではなく、タフトの魅力のひとつである収納を犠牲にしてまで、このマフラーを取り付けたかったというワケ。

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ただのシールじゃなかった! その仕掛けがスゴい

フロントとリアは迫力満点だが、それ以上に驚くべきパーツがボディサイドに。そう、この黒いステッカーだ。

一見するとただの黒のステッカーなのだが、光を当てると模様が浮かび上がる仕掛けになっているのだ。

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というのも、東京オートサロンは老若男女問わず訪れるイベントで、クルマ好き以外にも子連れファミリーも数多く来場する。そのため親子で楽しんでもらおう! と考え、生まれたモノなのだ。

インパク大のタフト クロスフィールドだが、大人から子どもに至るまで誰もが楽しめる仕上がりとなっている。

このままの市販化は厳しいが、パーツの販売はアリ!?

ノーマルでも十分にカッコいいタフトだが、可能ならばこの姿で市販化をして欲しいところ。そこでダイハツの広報担当者を直撃すると「このままの姿では難しい」という。じつはタフト クロスフィールドは車高アップなどにより軽自動車規格を大幅に超えてしまっているのだ。

ならば! それ以外のグリルガードやサイドステッカー、さらにはテールランプカバーなどの商品化に期待したいところ。これらであれば既存オーナーも後付け可能なため、人気が出そうである。それだけに、今後のダイハツのオプションパーツの拡充に注目だ。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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