カブスが先発補強 前パイレーツの右腕・ウィリアムスを獲得へ

「カブス・インサイダー・リポート」のエバン・アルトマンによると、カブスはパイレーツからフリーエージェントとなっていた先発右腕トレバー・ウィリアムスと1年契約を結ぶことで合意に達したようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはウィリアムスの年俸が250万ドル前後であることを伝えており、アルトマンによると、年俸の一部が後払いになる見込みだという。カブスは先発の駒が足りず、先発投手の補強が急務となっていた。

今オフのカブスはホゼ・キンターナ(現エンゼルス)、ジョン・レスター(現ナショナルズ)、タイラー・チャットウッド(現ブルージェイズ)の3人が退団しただけでなく、パドレスとのトレードでダルビッシュ有を放出。交換要員としてザック・デービースを獲得したとはいえ、一気に4人の先発投手を失ったことにより、先発の駒不足が顕著となっていた。

現在28歳のウィリアムスは、メジャー2年目の2017年に先発ローテーション入りを果たし、2018年には31試合に先発して170.2イニングを投げ、14勝10敗、防御率3.11、126奪三振という自己最高の成績をマーク。特にこの年の後半戦は12先発で7勝3敗、防御率1.38と絶好調だった。ところが、2019年は26先発で防御率5.38、昨季は11先発で防御率6.18と成績が悪化し、昨年11月にパイレーツからDFA→フリーエージェントとなった。

ウィリアムスはカイル・ヘンドリックス、デービース、アレック・ミルズに次ぐ先発4番手を務めるとみられる。5番手は昨季デビューして好投したアドベルト・アルゾレイが有力だが、今オフにコール・スチュワートやシェルビー・ミラーも加わっており、春季キャンプで競争が行われることになりそうだ。

今オフ、戦力の流出ばかりが目立っていたカブスだが、今月に入って控え捕手としてオースティン・ロマイン、正左翼手としてジョク・ピーダーソンを獲得するなど、少しずつ戦力を整え始めている。

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