小林可夢偉がWEC王者の実力を見せつける好バトルで一時首位を奪う【デイトナ24時間決勝10時間経過時点】

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 アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで1月30日にスタートしたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースは、現地時間の31日1時40分(日本時間15時40分)に10時間が経過し、まもなく決勝レースの折り返しを迎えようとしている。

 10時間経過時点では、DPiクラスのキャデラック・チップ・ガナッシ・レーシング01号車キャデラックDPi-V.R(ランガー・バン・デル・ザンデ/ケビン・マグヌッセン/スコット・ディクソン)のマグヌッセンがトップを走行している。

 レースは開始2時間が経過する頃から、ナイトセッションへ。各車は1周3.56マイルのコースに注ぐ照明のもと、デイトナの長い夜へと突入していった。

日没後、オーバル部分を走行する各車

 1時間目をリードしたウェーレン・エンジニアリング・レーシング(アクション・エクスプレス・レーシング)31号車キャデラックDPi-V.R(フェリペ・ナッセ/マイク・コンウェイ/ピポ・デラーニ/チェイス・エリオット)はコーション中の燃料補給などもあり後退。

 その後は代わってマスタング・サンプリング/JDCミラー・モータースポーツ5号車キャデラックDPi-V.R(トリスタン・ボティエ/ロイック・デュバル/セバスチャン・ブルデ)がトップに立った。

 5時間経過を前に01号車キャデラックのディクソンが5号車キャデラックのブルデをコンマ差で追い詰めていく。しかし、ここでは首位交代には至らず。

10時間経過時点でトップに立っているチップ・ガナッシ・レーシングの01号車キャデラックDPi-V.R

 アリー・キャデラック・レーシング(アクション・エクスプレス・レーシング)の48号車キャデラックDPi-V.Rはジミー・ジョンソンでスタートしたあと、1時間経過直後にシモン・パジェノーへとバトンタッチ。さらにその後はマイク・ロッケンフェラーとつなぎ、5時間目には3番手に浮上していた。小林可夢偉は4人目として6時間を過ぎたところでコクピットへ。コースに戻ると6番手で走行を開始した。

■好タイムを刻み約18秒のマージンを築いた可夢偉

 その後のイエローコーションでギャップが詰まると、リスタートで可夢偉は4番手から2番手にジャンプアップ。さらにトップの5号車デュバルを猛追する。

 可夢偉は背後のライバルとも刃を交えることとなる。迫ってきた01号車のディクソンに一旦は抜かれるもバスストップ進入のブレーキングで抜き返すなど、持ち前の勝負強さを発揮した。

 デュバルがペナルティを消化するタイミングで可夢偉はトップに浮上するが、直後にディクソンに再びオーバーテイクを許し、2番手へと後退。ここで、レース開始からちょうど7時間というタイミングだった。

 この段階で01号車ディクソン、48号車可夢偉、コニカミノルタ・アキュラARX-05(ウェイン・テイラー・レーシング)10号車アキュラARX-05(リッキー・テイラー/フィリペ・アルバカーキ/アレクサンダー・ロッシ/エリオ・カストロネベス)のカストロネベス、マイヤー・シャンク・レーシング60号車アキュラARX-05(デイン・キャメロン/オリビエ・プラ/ファン・パブロ・モントーヤ/AJ.アルメンディンガー)のアルメンディンガー、31号車キャデラックのナッセと続くトップ5のオーダーとなった。6番手のデュバルまでが同一ラップという状況だ。

 現地時間23時に花火が上がり、直後にトップの01号車がバン・デル・ザンデへとバトンタッチすると、再び可夢偉はギャップを詰めていく。そして249周目のターン1先のインフィールド、トラフィックが絡んだところで01号車を鮮やかにパス、7時間36分経過時点で総合トップの座を奪い取った。

 レース開始から8時間半、可夢偉は2番手とのギャップを約18秒にまで広げる快走ののち、2時間以上に及んだ自身最初のスティントを終了、ジョンソンへと交代した。

現地時間の23時に打ち上げられた花火

 その後、コース上では2番手の01号車バン・デル・ザンデが48号車ジョンソンを追い詰めていく。レース開始から9時間過ぎ、48号車が先にピットに入り、数周後に01号車がピットを済ませると、両者の関係は逆転。01号車が5秒ほどの差をつけトップの座を奪い返した。

 2番手ジョンソンの約10秒後ろには、ロッシが自己ベストをマークしながら追い上げてきていたアキュラの10号車が続いていた。

 一方、レース序盤をリードしていた5号車キャデラックは1コーナーでのGTD車両との接触によりマシン左側を破損、ガレージエリアに向かい修復作業を行なっている。上位争いからはこれで脱落となった。

 10時間を前に48号車はジョンソンからパジェノーへとドライバー交代。10号車はロッシからアルバカーキへと交代すると、10号車が前に出る形となった。01号車はマグヌッセンへと交代し、首位のままコースに復帰している。

 この結果、10時間経過時点では01号車キャデラックが首位、2番手に10号車アキュラ、3番手に48号車キャデラックと続くオーダーとなっている。

10時間経過時点で総合2番手につけている10号車アキュラARX-05

 GTLMクラスはレースの大半をコルベットの2台がリード。10時間経過時点では、コルベット・レーシング4号車シボレー・コルベットC8.Rがクラストップに立っている。

 その他のクラスでは、LMP2はタワー・モータースポーツの8号車オレカ07が、LMP3ではミュルナー・モータースポーツ・アメリカの6号車デュケインD08が、GTDクラスではAFコルセの21号車フェラーリ488 GT3が、それぞれトップに立って10時間を経過している。

 現地はこのあと朝を迎えるが、アメリカンレースならではのイエローコーションなどもあり、例年終盤まで目が離せない展開となることが多い。15時40分(日本時間翌5時40分)のフィニッシュに向け、後半戦はさらに激しい戦いが予想される。

GTLMクラスの首位をゆく4号車シボレー・コルベットC8.R
LMP2クラスのトップに立つ8号車オレカ07
2021年デイトナ24時間 10時間時点途中経過表(PDF)