国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)が30日に2011年から20年までの10年間における各大陸のベストイレブンを発表した。
アジアのベストイレブンでは日本代表をエースとしてけん引したMF本田圭佑(34)のほか、センターバックとして不動の地位を確立したDF吉田麻也(32=サンプドリア)、近年の活躍がめざましいDF冨安健洋(22=ボローニャ)が選ばれた。
他国では韓国代表FWソン・フンミン(28、トッテナム)らが順当に選出されている一方で、物議を醸しているのがMF香川真司(31=PAOK)の選外だ。
ドイツ1部ドルトムントやイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドなどビッグクラブで活躍したが、同ポジションで選出されたのは中国代表MFウー・レイ(29、エスパニョール)。
中国メディア「サウスチャイナモーニングポスト」は「ウー・レイが香川真司を破り、IFFHSのアジア10年間ベストチームにソン・フンミンとともに加わった」とウーを称賛する一方で「SNSユーザーは、なぜ中国のストライカーが、香川のようなスターよりも優先して選ばれているのか疑問が上がっている」と指摘。ファンやサポーターから香川の選外を疑問視する声が相次いでいる。
他の選出メンバーを見るとオーストラリアや中東各国などからも選ばれており、国別のバランスを取ったとみられるが、IFFHSの〝忖度〟に批判が上がっているようだ。