ヤブツバキ 野鳥誘う 長崎市・権現山展望公園で見ごろ

ヤブツバキ1万数千本が自生する県内有数の名所、権現山展望公園(長崎市野母町)で赤い花が訪れた市民を楽しませている。甘い蜜に誘われてメジロの姿も

 長崎市野母町の権現山展望公園で、ヤブツバキの赤い花が咲き、冬の景色に彩りを添えている。見ごろは2月から3月いっぱいになりそう。
 市南総合事務所によると、1万8386平方メートルの同公園は権現山(標高198メートル)一帯にあり、1万数千本のヤブツバキが自生している。現在六分咲きという。
 訪れた市民らは、東シナ海や五島灘、端島(軍艦島)など展望台からの眺望とともに、潮風に揺れる季節の花を楽しむ。メジロは花を“はしご”しながら、蜜を求めている。同市伊良林2丁目の自営業、谷口幸一さん(71)は「友だちのように仲良く固まり、きれいな花を咲かせている。赤い花と緑の葉が和ませてくれた」と話した。

冬の景色を彩っているヤブツバキの花=長崎市、権現山展望公園

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