コロナ変異種で英国入国ルール厳格化 プレミア所属の南米選手に影響か

新型コロナ対策の英国による入国規制強化で、イングランド・プレミアリーグ所属の南米選手たちの出場に大きな影響が出てきそうだ。

英紙「サン」は「プレミアのクラブが、W杯予選後にコロナウイルス対策の隔離によって外国のスターを失うかどうか不透明になっている」と報じた。

新型コロナ変異種が猛威を振るっている英国では感染対策を強化しており、新たな入国ルールを決定。南米やポルトガルなどを含む「レッドリスト(危険地域)」の国から帰国する人は、空港内の宿泊施設で10日間の隔離が義務付けられることになった。

昨年末まではプレミア所属選手はクラブの施設内で5日間の隔離という特例措置が適用されていたが、今回の入国規制は例外は認められない見込み。3月下旬に各大陸でW杯予選が予定されているが、英国に戻った後の隔離期間でリーグ戦や欧州チャンピオンズリーグなど数試合の出場に影響が出てきそうだ。

同紙は、リバプールのFWロベルト・フィルミーノ(29)、マンチェスター・シティのFWガブリエル・ジェズス(23)、マンチェスター・ユナイテッドのMFブルーノ・フェルナンデス(26)、FWエディンソン・カバーニ(33)ら多くのスター選手が欠場を余儀なくされるとしている。

国際サッカー連盟(FIFA)やプレミアリーグの担当者が選手へのルール適用の緩和を各国当局と交渉する予定だが、感染の深刻化で見通しは厳しい。シーズンの佳境を迎える時期だけに、各チームは苦しい編成を強いられそうだ。

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